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2020年11月04日 例会

 参加者 14名(会員 11名、外部から 3名)


 森林ボランティア活動団体でどこまで出来るのだろう。

 大方の方が定年退職者で(企業で事務・営業などの仕事をされた方で、山仕事や土木工事の経験者は全くない集団で、あると言えば立木などをノコやチェンソーで倒す作業を講習会で受講しております。

 学習面では植生遷移に絡んで、植物の種類や特性を学んで、なぜ森林整備が必要かを学んでいます。

 今までしてきた保全作業は、①植生の変化に気付き常緑樹の伐採②大木になった薪炭林を若返らせるため伐採し、若木を植樹③前記作業のために作業道の設置などです。それらの作業を上手く利活用させるために④作業道を繋ぎ合わせ散策道の設定により一般市民へ里山の魅力を伝える。小学生に「里山体験学習」を開講⑤伐採木を利用してホダ木の作成や薪として利用。

 しかし、里山の自然はそれだけでは済みません。①ナラ枯れの発生②鹿の増加による食害(特に最近は下草が無くなり、地肌が剥き出しになりそれに加えて地層(超丹波帯)に加えて、雨の降り方も最近は降ると豪雨になる率が多いと感じます。その結果谷に集まった雨水は地肌を削り、土石流となって流れる勢いです。

 その結果天然記念物のエドヒガン「出会いの妙桜」の根元は無残な状態で、そのまま放置すると近いうちに流される可能性もあります。

 これをボランティア団体で対応できるか問題です。勿論助成金を申請して対応すべきですが、助成金も満足に手当てできない、工事は山の中で業者も敬遠する。(現場に到着し仕事をするには機材を持ち込まないと出来ませんその為には、大型のトラックを搬入させたい。)

 このような状況下で、とにかく谷底の土砂の流れを食い止めて「出会いの妙桜」を守る作業をどのようにするかで悪戦苦闘中です。

 助成金の目途はついていますが、業者選定が出来ません(先方からお断りばかりで、滞っています。)であれば、自力で?と思っても人力では十分な工事は出来ないと・・・。半分あきらめの境地?

 以上のような状況下で今日はウリハダカエデを6パターンで各5本ずつ合計30本植樹します。(長い目で見るとこれの植樹方法を決定して、植樹すると細かな根が地表を覆い地面をかっちりと守ってくれます。)

 この植樹のテストを指導頂いているのは、兵庫県森林林業技術センターの研究員の方で今日は北県民局の阪神農林振興事務所 里山森林課からも来て頂きました。

 山引き苗の引き抜きから実施ですが、団栗小舎の側に大きなウリハダカエデが2本あります。その実が落ちて2019年に鹿ネットを張ってクヌギを植樹した中にも沢山育っていますので、それを苗木として利用します。

団栗小舎の前のイチョウが黄葉して、落ち葉を落として綺麗です。


最初に技術センターの方から作業の説明を受けています。

鹿ネット内の苗木を引き抜き


山引き苗木

植栽の様子
 
 

植栽完了
 
 

植樹苗木のテスト野帳(5パターン各5本 余分に10本ありますが後日パターンを追加します。)














2020年11月01日 例会

 参加者 11名 例会 10名 北摂里山の日(Zoom)1名

 例年ですと今日は「北摂里山まつり」の開催で皆さん一緒に集まって知明湖キャンプ場で開催しますが、新コロナウイルスの関係で大勢が集まる事を控えています。その関係で「ゆめほたる」を基地として、Zoomで発信する事に決まりました。

 その関係で今日はふたてに分かれて、いつも通り団栗小舎の基地で作業と「ゆめほたる」のZoomの発信基地に出向いて与えられた時間当クラブの発信をします。

北摂里山の日 on YouTube

 発信の内容は「里山の変化に気付こう!」と名付けて植生の変化に気付いて里山保全に努める事と、それ以外の変化①ナラ枯れ②鹿の食害により大きな災害が起きる可能性を発信し、私たちのようなボランティア活動を皆で進めるために北摂博物館連絡協議会の「里山大学」の受講を進め、身近な団体に加入して活動して頂くように発信しました。

 団栗小舎での活動はスエーデントーチ作成と薪割りと薪の括りでした。


手前で薪割り、左奥はスエーデントーチ作成、右奥は大型の薪割り機で割る為に丸太を運んでいます。


乾燥した薪をタガに入れて括っています。

丸太を割って薪にして運び込み積み重ねて乾燥ですね。

今日の成果は薪の束120束、スエーデントーチは5個ですか?




2020年10月18日(日) 例会

 参加者 12名(会員 11名、一般 1名)

 今日の作業

 来月から植樹予定地の皆伐に入りますが、既に枯れた松や強風で倒れた樹木を整理して、即皆伐に入れるように思いましたが、先に薪やスエーデントーチにするように運び込んだ丸太が作業の邪魔になります。

 今日はこの丸太の整理(薪やトーチに)と乾燥した薪を括る作業にしました。

 また、既に作成したスエーデントーチの燃焼テスト

 午後からはIGES(地球環境戦略研究機関 関西研究センター)からの訪問を受けました。


運び込んだ丸太を長さ40㎝にカットして、薪やトーチにしています。


着火用の細割した材に火をつけて差し込んでいます。(このタイプは丸い穴を空けず、チェンソー切り込んだところから空気を吸い込み燃焼します。)
昨日雨が降って湿っているので多めに火付け用細材を多く差し込んでいます。

炎が上がり大丈夫です。

スエーデントーチの燃焼テスト 着火テスト、燃焼時間などを調べました。左が杉、右はニセアカシアです。燃焼時間は杉が約1時間、ニセアカシアが約2時間程度
(右は炎が見えませんが燃えています。)

トーチ作成(丸太切り40㎝、切った丸太にチェンソーで切り目十文字以上)

鹿の糞がこのような感じで、そこら中に見当たります。(鹿の増加は大変な影響を及ぼしています。草や低木は齧れほとんどありません。鹿の嫌うマツカゼソウ、ニシノモンジスゲ、イワヒメワラビは残っています。)



2020年10月12日(月) 臨時(林業技術普及研修 ウリハダカエデ等特用樹を活用)

  標記研修会に参加しました。

 その内容を報告します。

1 日時 令和2年10月12日(月)10:30~16:00

2 場所 室内:大河内保健福祉センター2F会議室

     現地:峰山県有林、砥峰高原

3 参加者 18名(受講者15名(内当クラブ3名) 技術センター3名)

4 参加目的

 私たちの活動地の桜谷は、豪雨などにより雨水が遊歩道を削り階段も抉れた溝に破壊された状態になっています。

 このような状態では来春のエドヒガンの花見は一般の方に見て頂けない状態です。また川西市の天然記念物に指定されている「出会いの妙桜」の根元も深く抉られており、根本的な対策をしないと枯れる可能性があります。

 普段から遊歩道に石ころが転がり落ちております。この原因は鹿が下草や低木を食べて雨粒が直接地面に当たり、少しづつ土を削り石が浮き上がって、その石が落ちる現象と判断し、その対策としてウリハダカエデの植樹で何とか抑えることが出来ないかテストを試みているところにその研修会が有ると聞き参加しました。

研修内容

シカに強い特用樹の森づくりについて          10:45~11:15  尾﨑専門技術員

・シカ高密度下でのウリハダ育成、高木性樹種として、治山事業での緑化木(根を張る)、材、樹液の利用について説明。

・皆伐してしまってからでの森林造成はコストがかかり、また、造林未済地のリスクも高い。

・ウリハダは、耐陰性がある。強度間伐後に各種特用樹種を植栽テストしてシカ食害をみた結果

(氷上試験地)について説明。

・植栽樹種は、ウリハダ、サカキ、クロモジ、シキミ、スギとヒノキ(対照木)の6樹種。

・高木層ウリハダ、亜高木層サカキ、低木層クロモジ、シキミを想定

・サカキは植栽直後から激害。ヒノキ、ウリハダは6月から激しく食害。クロモジは中害、スギは微

 害、シキミは無害。

・ウリハダ植栽にあたっては、防除が必要(普通の有用広葉樹造林木として)。食害されても萌芽回復力が旺盛なので、簡易防除法で検討もあり。

・特用樹の特徴、活用方法について説明。

参加者の質問など

・神河町でウリハダ苗木を峰山高原にすべて植栽された(神河町前川参事)。

・京都大学芦生研究林(京都府美山町)でもウリハダカエデはよく食害されている。テツカエデは食べないようだが(川西里山クラブ駒井さん)。

ウリハダは、シカがよく食べる樹木であるようだ。多くの種子散布で実生が群落となっている状態で生き残ったものが大きくなっているように感じる。

 


神河町のウリハダカエデメープルシロップ生産への取り組み

                                   11:15~11:45  神河町 前川特命参事

 

・町の特産品つくり。2017年度からの取り組み。2~3月に糖分の多い樹液が出る。

・径15mmくらいの穴をあけて、採取。案外、簡単に樹液が出る。

・原液の糖度1.5%。これを1/90に煮て濃縮し糖度65%にする。

・濾過行程で不純物がありなかなか濾過しない問題を「圧」と「熱」を加える装置で改善。

・100円ショップのコーヒーフィルターでアツアツを濾過。

・冷蔵庫に樹液保存は、腐敗したので、冷凍保存する。

・太い木で日当たりのよい場所の木で多く出る傾向がある。

・2020年2月から地域おこし協力隊員が実施。

・樹液採取の都度、1/10に濃縮し冷凍保存。

・食品検査を行い、商品化。50CCのビンに75℃に煮たシロップを入れれば滅菌できる。

・商品化したが、ふるさと納税返礼品にするか、アンテナショップで売るかは検討中。

・神河町は、8割が針葉樹。今後、森林譲与税を活用し、スギ、ヒノキ林の広葉樹林(ウリハダカエデ)混交林化、針葉樹伐採後の樹種転換を考える。

参加者の質問など

・緑税事業で針広混交林にウリハダカエデを導入してもらった。

・細い木はどれくらいから樹液が出る?→径15cmくらいから可能であった。

・ホースを小さめにすると残渣がない。冷え込んだ次の日によく樹液がとれる(川西里山クラブ逸見さん)

・樹液は連続して毎年採取して大丈夫なのか?→3年目だが、毎年同じくらい出る。穴を開けている。木が傷まないように順番に代えて使うなどの配慮が必要かもしれない。


ウリハダカエデの植樹(峰山県有林、砥峰高原)

 班別でウリハダカエデの植樹

 無防備で植樹、「くわんたい」で保護、割竹曲げわっぱで保護の3通りで植樹

植樹する苗はポット苗(左)と振るい苗(右)です。

無防備の植樹(防御ネットなど何も施さない)
防御設置(割竹曲げわっぱで防風ネットを被せる)
防御設置(くわんたい) シートがぺったんこですが、苗木が成長し枝を張るので大丈夫との事。
植樹修了






今月の樹木 2020年10月 イヌツゲ

 菅さん提供


イヌツゲ(犬黄楊/犬柘植 常緑低木 雌雄異株 モチノキ科)
                            花期6~7月 果期10~12月

「こぎつねコンコンやまのなか」で始まる童謡の「こぎつね」に出てくる黄楊(つげ)の櫛(くし)は、木櫛の中では最上級とされるもので、ホンツゲと呼ばれることもあるツゲ科のツゲで作られます。イヌツゲは名が似通っているためツゲの仲間と思われがちですがまったく別種の樹木です。


 「イヌ」と名が付く植物はいくつもありますが、この場合のイヌは、人の役に立つ植物に姿かたちは似ているが、人の役には立たないまがい物的な意味で使われます。
 イヌツゲも例外ではなく、葉の形やその大きさはツゲとそっくりです。ツゲに比べて成長が早く、材が緻密でないことから櫛のような細かい細工物に向かないことでイヌツゲと呼ばれるようになったものと思われます。
 両者を見分けるには、ツゲが対生で葉を付けるのに対し、イヌツゲは互生に付くので、この点を観察すれば容易に見分けられます。
 イヌツゲは樹林下の薄暗いところでも育つ陰樹で、このような樹木が増えてくると地表に光が届かなくなり、将来的には陰樹が優先する限られた樹種の林になって里山の生物多様性が損なわれてくることから、里山の整備の中ではヒサカキやソヨゴなどの陰樹と同じように真っ先に伐採される樹木でもあります。

ツゲに似ていたばかりに不名誉な名で呼ばれるようになったイヌツゲですが、役に立たない樹木かと言うとそのようなことはなく、刈り込みに強いため庭木や垣根によく利用されていて、公園などで見かける丸い形やらせん形、動物の形に刈り込まれた樹木はこのイヌツゲがほとんどのようです。
 イヌツゲの白い花は他のモチノキ科の樹木と同様に花径は数ミリで、花の一つひとつを観賞するには小さすぎますが、樹木全体で見れば十分に楽しめる花です。
 モチノキをはじめクロガネモチやウメモドキ、ソヨゴなどの多くのモチノキ科の樹木は赤い果実を付けるのに対し、イヌツゲは黒柴色の実を付けます。この実に観賞価値はないと言う人もいるようですが、なかなかど
うして、自然の中で艶やかな黒い実に出会えば、黒真珠を思わせるような美しさを持っていることに気づかされます。
 実は多肉質のいわゆる液果で、つぶすとわずかに水分が出ますがほとんど無色に近く、歌にあるように、草の実をつぶしてお化粧をする子狐がこの実をつぶしてもお化粧はできず、イヌツゲは子狐にとっては役に立ちそうもありません。
 なお、クロソヨゴの変種で赤い実を付けるアカミノイヌツゲが見られる所もあるようです。



2020年10月07日(水) 例会

 参加者 14名(会員13名、一般1名)

 今日は前回台風接近で例会を中止したためインタビューを急遽近場で受けましたが、今回の例会で現場の活動の様子を見て頂く事になり「北摂里山地域循環共生圏」からの訪問を受けました。

準備体操(ラジオ体操)後すぐに、鹿防御用の竹割り作業の続き、薪割り、薪の束ねの作業に入りました。その他にセンサーカメラの点検とインタビューの案内です。

奥で作業をしているのが、竹割りの作業の続きで手前が薪割り(小型の薪割り機)


割った薪を乾燥小屋に積み込み。薪の束ねは別の乾燥小屋です。 

こちらは大型の薪割り機で、大割りにして小型の薪割り機へ回します。





2020年10月04日 例会

 参加者 17名

 今日の作業は、11月4日(水)実施予定のウリハダカエデ植樹の準備で鹿よけ防御の一部で、竹を使って1本づつ防御します。2パターンの竹の保護で、1パターン5本ですから計10本の柵を作ります。1本あたり4本の竹の割ったものを使うので、合計40本作成です。

 朝から孟宗竹の太い竹(長さ2m)に切って四つ割りにします。

 前回に運び込んでいる丸太を薪用に割る作業。

 乾燥した薪を束ねる作業を実施しました。

まずは朝一の準備体操から。手前は今日運び込んだ孟宗竹と後ろに玉切りしたエノキが並んでいます。


2mの孟宗竹割るのも大変。鉈で割れ目を入れて割れ目にバールを差し込み割りました。

仕上げ作業(ささくれの取り除き)奥では丸太の玉切りが進んでいます。

この根っ子は「出会いの妙桜」の横にあるイヌザクラ(ウワズミザクラによく似た花を咲かせますが、割りと貴重種です。)このように根が浮き上がって、何かに(鹿?)に齧られたような痕跡があります。やはり地表がむき出しになると雨粒で、土が流されるのですね。

秋ですね!シラキが色付きはじめています。(菅さんから水琴窟のところのシラキの画像です。
因みに名前の由来は材が白い所から来ています。)

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