菅さん提供
ネコヤナギ(猫柳 落葉低木 雌雄異株 ヤナギ科)
花期3月 果期5月
春とは名ばかりの肌寒い3月の半ば、川沿いの岸辺に川面の反射を受けて白く輝くネコヤナギの花穂が目に飛び込んできました。柳の仲間では一番先に花を咲かせ、蜜蜂などの早春から活動する昆虫にとっては貴重な花です。
ネコヤナギの冬芽は葉が落ちる晩秋の10月〜11月頃には見られるようになります。冬芽は硬い鞘のような芽鱗に包まれて保護されています。芽鱗は寒さや乾燥から中の芽を守る役割があり、他の樹種でも見られますが、ブナやクヌギなどの芽鱗が筍の皮のように幾重にも重なっているのに対し、ヤナギ科の多くは一枚の帽子のような形になっていてネコヤナギも同様です。
寒さが厳しい1月〜2月ころから冬芽が徐々に膨らみ始め、3月に入って幾分寒さがやわらぐころ芽鱗が帽子を脱ぐように脱落して中から銀白色のビロードのような柔らかな綿毛の花穂が顔を出します。 ふわふわの綿毛も寒さ対策と思われますが、ダウンをまとったうえに芽鱗のコートを羽織ったようなネコヤナギの防寒対策は完璧なように思えます。
子供のころ寒さの中で、ネコヤナギの帽子を剥ぐと現れる樹木の一部とは思えないような銀白色の物体に興味をいだき、幾つもの帽子を剥ぎ取った思い出があります。今にして思えばネコヤナギには可哀そうなことをしたものです。
ネコヤナギの名称は、銀白色の毛に覆われた花穂を猫の尻尾に見立てたもので言い得て妙ですが、犬の尻尾に見立ててエノコロヤナギ(エノコロ=犬の子)という地方もあるようです。
ヤナギ科の樹木は長い綿毛をつけた種子を作ります。これが風に舞って飛ぶようす、または種子そのものをさして柳絮(りゅうじょ)と呼び春の季語となっています。
ツンデレと言われる猫から来たものでしょうか、ネコヤナギの花言葉は「自由」「気まま」などが充てられています。
愛らしい姿の花穂は冬から春の生け花で人気の花材だそうですが、水辺に育つ性質を活かして河川のコン
















