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2020年12月15日火曜日

今月の樹木 2020年12月 スイカズラ 

菅さん提供

スイカズラ(吸葛 常緑つる性木本 スイカズラ科)               
                                   花期56月 果期1012


 冬の厳しい寒さは動物にとっても植物にとってもつらいもの。動くことのできない植物は葉を落としたり、宿根草のように冬季には地上部を枯らして地中で翌春に芽を出す備えをしたりと寒さをやり過ごす方策は様々です。身近なところでは冬場に欠かせない白菜などがとる戦略があります。寒さに当たると冬野菜は甘くなって美味しくなるといわれますが、これは細胞内に糖分を蓄えるためで、これにより組織の凍結を防いで
いるということが知られています。


 忍冬(にんどう)はスイカズラの別名で、冬季でも葉を付けていることから名づけられたものといわれています。常緑性の植物はつる植物に限らず色々ありますが、スイカズラをとりわけ忍冬というのは、半常緑ともいわれるように多くの葉が落葉し、枝先にわずかに残った葉が裏側に丸まって寒さに耐え忍んでいるかのように見えることから名づけられたものでしょう。丸まった葉は夏場の葉と比べて厚みがあることから、葉の表側の細胞内に糖分が多く蓄えられ、その結果表側が伸びて丸くなるのではないかと考えますが実際のところは門外漢には分かりません。新芽や若葉は山菜として利用されているので、冬場に枝先の葉を鍋ものにでもして味わってみればこの推測が的外れかどうか分かるかもしれません。
 葉は乾燥させてお茶にするほか、花や蕾も含めて薬用や浴用としての利用法もあるようです。さらに蒸留酒に付け込んだ忍冬酒には強壮効果があるとか。寒い冬にはスイカズラの薬用風呂と忍冬酒がうってつけのようですね。


 初夏に咲く花は二つが対で咲き、咲き始めは白色で数日後には黄色に変化することからスイカズラには金銀花という別名もあります。昔の子供たちがこの花を摘み取って蜜を吸って遊んだことからスイカズラ(吸葛)の名になったともいわれています。
 花の香りはジャスミンのようだとか官能的とも表現される甘い香りで香水にもなって市販されています。
 秋から冬にかけて熟す黒い実は可食かどうか、また薬効の有無に関しては情報がほとんどありませんので口にしないほうが無難です。
 同じスイカズラ科に、白から黄色に変化するスイカズラに似た花をつけ、金銀花と混同してしまいそうな名を持つ金銀木があります。こちらは美味しそうな赤い実を付けますが有毒植物として知られていて口にするのは禁物です。





 

2020年12月11日金曜日

2020年12月6日 臨時作業

 参加者 19名

 今日の作業

①前回まで(11月27、28日)の作業で、作業道は完成し、伐採を始めていますが今日は植樹予定地の伐採し、後は運び出しだけが残るかなと思っていましたが、思ったように出来ませんでした。今日はばっさ木の処分(植樹予定地の中を仕事がし易いように片づける)の処分で終わり、次回は予定地内のネザサの刈り取りをしてから、また伐採と運び出しになります。

②運び込んだ薪の束ね(目標100束が半分の50束でした。)

③ウリハダカエデの名札付けは完成しましたが、9本の保護柵が残っています。

伐採木の整理(枝などの残りを整理)


植栽予定地内にはこのようにネザサが生えており、次回作業の一番に仮払い機で刈り取って作業をし易いようにしてからまた伐採に入ります。

乾燥小屋から薪を運び出し小屋の前の広場で薪の束ねを実施しました。


前回に植樹したウリハダカエデの名札(番号札:記録を取る為にぶら下げました。)


2020年12月3日木曜日

2020年11月28日 臨時活動 

 参加人数 9名

 27日に引き続き連続の活動になりました。前回は主に道づくりでしたが、今回は伐採が主になります。

前日作業道で倒した樹木を運搬車に乗せて運び出しだしています。


別の箇所(上部の下)では植栽予定地内の伐採が始まりました。

手前の松を基準に右へ20m下へ30mが植栽地です。(皆伐を予定していますが、貴重な植物があれば保護します。)


2020年11月27日(金) 臨時活動

 参加者 3名(会員 2名、外部 1名)

 今年度の予定になっているクヌギの植樹地を伐採に入るために、今日は先に進入路を付けるために業者の方にお願いして、伐採木を運び出すために作業道路を付けるユンボで作業をしました。

 初めに通路になる木の伐採をして、切り株の除去に入ります。時間があれば伐採予定地の伐採もしたいと思います。

伐採予定地の作業に入る前の写真です。右から散策道を白のロープを張った通りに斜交いに下りてくる道と、そこからここを奥に40m真っ直ぐに作業道を付けます。大木の枯松3本、ソヨゴの風倒木が見えます。


遊歩道から斜交いに枯松まで降りる道が出来ました。

散策道から斜めに入る作業道



一番奥の枯松の左に株立ちでソヨゴが立っています。手前右の太い松から一番奥の枯松まで直線で40mです。ネットは右側に30m下に20m張る予定です。


2020年11月24日火曜日

2020年11月21日(土) 臨時活動(北摂里山大学受入れ)

参加者数 41名(会員 7名、関係者 5名、受講生29名)

 当日は妙見口駅から服部先生の先導で(花折れ街道)~(里山林、社寺林を観察しながら)~(吉川八幡神社)~(台場クヌギ)~(炭窯跡)~(黒川大谷の台場クヌギ林)~(妙見山上ふれあい広場)を回って11:40到着

 ここから私たちの担当で、桜谷を案内し団栗小舎へ行きます。団栗小舎では私たちの活動を紹介して次の目的地(山上のブナ林)を見学して帰る予定です。


 予定時間より少し早めに到着です。山上駅から皆さん登ってきました。


到着後トイレ休憩もそこそこに始まりました。

桜谷の説明(山の地形を観察して、どのような状態でエドヒガンが生息しているか、降った雨は谷に集中して流れる。最近の気候変動によるゲリラ的豪雨により谷底に変化が表れている状態を見て頂く。)

上はイロハモミジここから既に雨水の流れは、集まって流れ出しているようです。

出合いの妙桜のデッキまで降りてきました。デッキは土砂で盛り上がっています。これだけの土砂を運ぶ水量はすごいと思われます。

イロハモミジが紅葉して地面を覆っています。この絨緞を踏んで団栗小舎へ。

団栗小舎の中庭にはテントが張られ丸太のベンチが並べられています。

前にはロケットストーブとスエーデントーチの上にパーコレイターでコーヒーを沸かしています。



帰り際に「里山3種の心木」(日本一の里山林を構成する種よりクヌギ、エドヒガン、ナラガシワを里山保全のシンボルとして川西市環境審議会の専門部会で選定)の中のナラガシワを植樹して育てているのを案内しました。

次に鹿の食害で裸地状態の地表を守る為鹿の不嗜好植物であるウリハダカエデの植栽を6種
(①無処理②まげわっぱテープ③まげわっぱネット④くわんたい⑤サプリガード⑥綿帽子ガード)のパターン植樹してテスト中の箇所を見て頂きました。

桜谷の様子(番号を振った部分は次の画像に詳細を掲載)

①上部の流れ始め01

②上部の流れ始め02

③中部の流れ状態01

④中部の流れ状態02

⑤下部の流れの抉れ01

⑥「出会いん妙桜」デッキに溜まった土砂

⑦デッキの後ろ側(深く抉れて根が露出)



2020年11月22日日曜日

今月の樹木 2020年11月 ウリハダカエデ

 提供:菅さん


ウリハダカエデ(瓜肌楓 落葉高木 雌雄異株 ムクロジ科)
                                 花期5月 果期910

樹木の肌の色は似たものが多い中で、特徴的な色合いをもつものがあります。その色から樹名になったもの
として、シラカンバ(白樺)やアカマツ(赤松)クロマツ(黒松)は代表的な例と言って良いでしょう。
 ()(はだ)の色が名前にはなっていなくても赤っぽいシャシャンボやリョウブ、黒っぽい樫の仲間は林の中でよく見かけられる樹木です。林内の薄暗い所では日陰を好む、緑の肌で低木のアオキ(青木)も目にすることができます。
 若い枝が緑色の樹木はさほど珍しくありませんが、高木で樹幹まで緑色の樹木となると数えるほどしかなく、
その一つがウリハダカエデです。名の由来は、緑色に黒っぽい縦縞模様のある樹肌を、同じような色と模様の
ある瓜に例えたものです。
 瓜に因んだ樹名の楓にはもう一つ、その名もずばりウリカエデ。樹肌の色と模様もウリハダカエデにそっく
りで、まさに瓜二つ。一日の山歩きで出会うこともあるこの二つは葉を見比べれば違いは一目瞭然ですが、と
もあれ見た目と名前がよく似ていてややこしいことこの上ありません。ただ、この特徴はどちらの楓も樹齢を
重ねると消えていき、他の樹木と区別が難しくなってきます。
 日当たりの良い環境にあるウリハダカエデは、秋には鮮やかに紅葉して見事なことから庭木や公園樹として
植栽されることもあるようですが、葉は手のひら大かそれ以上で厚みもあるので、イロハモミジの繊細な紅葉
に比べると大味な感じは否めません。
 観賞用だけではなく樹皮が丈夫なため、編んで籠にする実用的な用途もあるようです。樹液を厳寒期から早
春にかけて採取し煮詰めれば、甘いメイプルシロップになることでも知られています。
 つい最近までウリハダカエデは鹿の不嗜好性植物と言われてきましたが、鹿の異常繁殖で採食植物の不足に
より食害されるようになってきました。鹿の食害は近年の自然災害増大の大きな要因で、所属団体の活動地で
も多くの植物が食い尽くされて裸地が広範囲に広がり、雨による土壌浸食で天然記念物のエドヒガンが危機に
さらされています。
 このような状況のもと、団体ではウリハダカエデの多数の細根が土壌流出を抑える効果があることに着目し、
その効果を見極めるため幼木を植栽して実証試験を行っています。
 首尾よくいけば紅葉も楽しめ、美味しいメイプルシロップも味わえると、数十年先のことながら今から皮算
用をしているところです。







2020年11月17日火曜日

2020年11月15日(日)例会

 参加者数 10名

作業予定項目

 1)23日に臨時活動で植樹予定地の皆伐を予定しています。その前作業として伐採予定地の地縄張りをしておかないと当日の間に合いません。

 2)前回植樹したウリハダカエデのシェルターを施していない木が9本残っています。

 3)薪の需要が多く薪を束ねる作業と臨時作業で運び込んだ丸太の玉切り


次回皆伐予定地に地縄張りを施しました。前に突き出た尾根は50m程度(手前10m奥から30m程度利用)尾根の右斜面を20m降りた区画で周囲100mを用意しました。



 ウリハダカエデのシェルター設置は次回以降に延ばしました。(今の時期は葉も落ちて食さないと判断)

 丸太の玉切り、丸太の運搬、薪割り、薪の運搬、薪の束ねと130束程度完成しました。



お天気に恵まれ中庭の紅葉も見事でした。



2020年11月6日金曜日

2020年11月04日 例会

 参加者 14名(会員 11名、外部から 3名)


 森林ボランティア活動団体でどこまで出来るのだろう。

 大方の方が定年退職者で(企業で事務・営業などの仕事をされた方で、山仕事や土木工事の経験者は全くない集団で、あると言えば立木などをノコやチェンソーで倒す作業を講習会で受講しております。

 学習面では植生遷移に絡んで、植物の種類や特性を学んで、なぜ森林整備が必要かを学んでいます。

 今までしてきた保全作業は、①植生の変化に気付き常緑樹の伐採②大木になった薪炭林を若返らせるため伐採し、若木を植樹③前記作業のために作業道の設置などです。それらの作業を上手く利活用させるために④作業道を繋ぎ合わせ散策道の設定により一般市民へ里山の魅力を伝える。小学生に「里山体験学習」を開講⑤伐採木を利用してホダ木の作成や薪として利用。

 しかし、里山の自然はそれだけでは済みません。①ナラ枯れの発生②鹿の増加による食害(特に最近は下草が無くなり、地肌が剥き出しになりそれに加えて地層(超丹波帯)に加えて、雨の降り方も最近は降ると豪雨になる率が多いと感じます。その結果谷に集まった雨水は地肌を削り、土石流となって流れる勢いです。

 その結果天然記念物のエドヒガン「出会いの妙桜」の根元は無残な状態で、そのまま放置すると近いうちに流される可能性もあります。

 これをボランティア団体で対応できるか問題です。勿論助成金を申請して対応すべきですが、助成金も満足に手当てできない、工事は山の中で業者も敬遠する。(現場に到着し仕事をするには機材を持ち込まないと出来ませんその為には、大型のトラックを搬入させたい。)

 このような状況下で、とにかく谷底の土砂の流れを食い止めて「出会いの妙桜」を守る作業をどのようにするかで悪戦苦闘中です。

 助成金の目途はついていますが、業者選定が出来ません(先方からお断りばかりで、滞っています。)であれば、自力で?と思っても人力では十分な工事は出来ないと・・・。半分あきらめの境地?

 以上のような状況下で今日はウリハダカエデを6パターンで各5本ずつ合計30本植樹します。(長い目で見るとこれの植樹方法を決定して、植樹すると細かな根が地表を覆い地面をかっちりと守ってくれます。)

 この植樹のテストを指導頂いているのは、兵庫県森林林業技術センターの研究員の方で今日は北県民局の阪神農林振興事務所 里山森林課からも来て頂きました。

 山引き苗の引き抜きから実施ですが、団栗小舎の側に大きなウリハダカエデが2本あります。その実が落ちて2019年に鹿ネットを張ってクヌギを植樹した中にも沢山育っていますので、それを苗木として利用します。

団栗小舎の前のイチョウが黄葉して、落ち葉を落として綺麗です。


最初に技術センターの方から作業の説明を受けています。

鹿ネット内の苗木を引き抜き


山引き苗木

植栽の様子

植栽完了

植樹苗木のテスト野帳(5パターン各5本 余分に10本ありますが後日パターンを追加します。)














川西里山クラブ 活動予定表

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