コバノガマズミ(小葉莢迷 落葉低木 レンプクソウ科) 花期4~5月 果期9~10月
早春に芽吹いた若葉の萌黄色が深緑に移ろって行くこの季節には、白や黄色の花がよく目につきます。陽気に誘われて冬籠りから目覚めた虫たちを呼び寄せるには、白や黄色の目立つ色が効果的なのでしょう。
蜜を求めて花に集まる昆虫は、花が反射する人の目には見えない太陽の紫外線を目標に集まって来ると聞いたことがありますが、春まだ浅い季節には紫外線の量が少ない中で、白や黄色の花は他の色より効率よく紫外線を反射して昆虫を呼び寄せているのかもしれません。
陽気に誘われて動き出すのは人も同じで、近場の林を歩いていると真っ白な花を付けたコバノガマズミをあちらこちらで見ることができました。
花の直径は5㎜程しかありませんが、散房花序と言われる枝先から伸た
複数の花柄が平らにそろった先で集まって咲くため、遠くからでも目につきます。近づい
てみると花冠からは訪れる昆虫を待ちわびているかのように雄しべが長く突き出ているの
が観察できます。小さい花でも集まって咲けば目立つので、訪花昆虫を呼び寄せるのに効
果的なのでしょう。
複数の花柄が平らにそろった先で集まって咲くため、遠くからでも目につきます。近づい
てみると花冠からは訪れる昆虫を待ちわびているかのように雄しべが長く突き出ているの
が観察できます。小さい花でも集まって咲けば目立つので、訪花昆虫を呼び寄せるのに効
果的なのでしょう。
ガマズミより一足早く咲くコバノガマズミのコバは漢字では小葉で、ガマズミの葉より
小さいことからこのように言われています。葉の両面には細かい毛が密生していて、触る
と柔らかい感触があるのも特徴の一つで、同じように小さい葉を付けるコバノガマズミに
よく似たミヤマガマズミ(深山莢迷)の葉には毛が少なく、触っても柔らかい感触は得られ
ません。
小さいことからこのように言われています。葉の両面には細かい毛が密生していて、触る
と柔らかい感触があるのも特徴の一つで、同じように小さい葉を付けるコバノガマズミに
よく似たミヤマガマズミ(深山莢迷)の葉には毛が少なく、触っても柔らかい感触は得られ
ません。
コバノガマズミもミヤマガマズミもガマズミ同様に秋には真っ赤な実を付け、どれも食
べることができ、その酸っぱい味は山歩きで疲れた体には良さそうです。霜が降りると果
肉は柔らかくなってジューシーになりますが、ワインレッドの果実酒を楽しむには霜の降
りる前がお勧めです。
べることができ、その酸っぱい味は山歩きで疲れた体には良さそうです。霜が降りると果
肉は柔らかくなってジューシーになりますが、ワインレッドの果実酒を楽しむには霜の降
りる前がお勧めです。
コバノガマズミは春の花、秋の赤い実に加え、日当たりの良い所では紅葉も楽しめ、あ
まり大きくならないので庭木としてもよく利用される樹木です。
まり大きくならないので庭木としてもよく利用される樹木です。