2026年
川西里山クラブの目指すもの 豊かな川西の森の再生を通じて「市民と森との共生」を目指します。 活動指針 ①森林などの自然環境の維持・保全 ② 森林を通じての歴史・文化の伝承 ③里山林の整備 ④森で学び、遊び、地域とふれあい、健康を維持すること ⑤その他前項目の目的達成に関すること ・森を伝える 川西の森の現状をあらゆる機会を通じて、市民の皆さんに伝えることを行います。この他所にはない魅力的な歴史と文化の森を知ってもらうことにより、より多くのサポーターの方々の参加を期待できると信じています。また、子供たちとの交流も積極的に行います。次世代を担う子供たちが森へ親しむ体験をすることは、必ず川西の森を守り続けてくれることと期待しています。
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今月の樹木 2026年 2月
提供 菅さん
ヤマハゼ(山櫨 落葉小高木 雌雄異株 ウルシ科)
花期5~6月 果期10~11月
樹木の種類を見きわめる同定は里山を維持管理する上では大切な作業の一つです。同定には葉の形状で識別するのがもっとも一般的で確実な方法で、常緑樹であれば季節を問わずいつでも可能ですが、落葉樹を葉のない冬場に同定するのはなかなか困難です。落ち葉を探すのも一つの方法ですが、樹木が込み合っている所ではどれがどれやら判断に迷います。ウリハダカエデやアベマキなどは特徴的な樹皮で判断できますが、そのような顕著な樹皮を持つ樹木は限られています。そこで役立つのが冬芽と落葉後に枝に残る葉の跡の葉痕です。
冬の落葉樹は冬芽と葉痕がセットで観察できます。それぞれ樹種によって特徴が異なり、冬芽では寒さや乾燥から内部の未熟な葉や花を守る鱗状の芽鱗で覆われたものが多く、クヌギやコナラが代表例です。葉痕は丸型やハート型、三日月型などの形の違いのほか、その中の斑点状の維管束痕の数や並び方、冬芽との位置関係で樹種を見分けます。オニグルミの葉痕は羊や猿の顔に見え、ネジキの葉痕は冬芽と合わせて童話の小人のように見えます。ヤマハゼの冬芽は芽鱗を持たない裸芽と言われるもので、幼い葉がむき出しになっています。その代わり褐色の長毛が密生していて、寒さや乾燥から芽を守る役割を果たしています。
ウルシ科なのでうかつには触れない樹木ですが、昔から生活の中に取り入られてきました。樹液は漆器に使われるウルシの樹液のような使いかたはされないようですが、かつてはハゼノキが広く普及するまでは果実から採れる木蝋が和ろうそくの原料だったようです。鮮やかな黄色の心材は染色に用いられ、黄櫨染(こうろぜん)と呼ばれる赤みのある褐色に染められた衣装は位の高い人しか着用が許されない禁色(きんじき)とされ、今でも天皇陛下が重要な儀式のときには着用されます。
秋にはヤマウルシと同様に他に先駆けて紅葉し始め、秋の山歩きの楽しみの一つです。ところでこの冬芽の写真、上下逆にして見ると、まつ毛の長いラクダの顔に見えてきませんか?
(冬芽)
(果実と紅葉)
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