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今月の樹木 2025年11月

 菅さん提供

ツタウルシ(蔦漆 つる性木本 ウルシ科)                                                      

                              花期花期56月 果期1011月                                      

 一抱えはあろうかというアカマツの大木に這い上がり、腕の太さほどもある枝を三方に張り出し、真っ赤な葉をつけたツル植物を見たのがツタウルシとの初めての出会いでした。

 この頃は樹木に興味を持ち始めた時期で、鮮やかな葉をつけるこのつる植物が何であるか判断がつかず、落ちていた葉を一枚拾い同行の人に問うてツタウルシと知りました。

 今にして思えばよくもかぶれなかっものです。というのも、ツタウルシはウルシ科の中でも最強のかぶれ成分を含み、敏感肌の人は近くを通っただけでもかぶれると言われるほどの強毒の持ち主です。幸いにも鈍感肌であったことと、落葉期で活動が止まっていたことでかぶれずにすんだものと思います。

 ヤマウルシやヤマハゼなどのウルシ科の樹木は他の樹木に先駆けて美しい紅葉を見せてくれます。ツタウルシも例外ではありませんが、例外と言えるのはツル性であることと葉の形状です。他のウルシ科では葉軸に複数の小葉が集まって一枚の大きな葉を形成し、先端にも1枚の小葉があることから奇数羽状複葉と言われる形ですが、ツタウルシは唯一、小葉が3枚1セットになった3出複葉であることが特徴です。

 ツタウルシは北海道から九州の日本各地で見られ、中国大陸などでも見られるようです。北米にはアメリカツタウルシという種が広く分布していて、これが見られるところでは3枚の葉には触れるなという警告句が知られているそうです。

 ツタウルシによく似たものにツタ(ナツヅタ)とイワガラミがありますが、すべての葉が3出複葉であればツタウルシと思って間違いありません。

 近寄りがたい存在のツタウルシですが意外にも花言葉は「頭脳明晰」「賢明」だとか。秋の山歩きでツタウルシに出会ったときには紅葉を愛でながら花言葉の意味を考えてみるのもいいかもしれません。


ツタウルシの紅葉


ツタウルシの実


ツタウルシの花









2025年11月23日(日) 例会 (植樹予定地の整備)

 参加者 5名

 植樹予定地のの現状は、伐採木が倒されたそのまま横たわっており、そこから自然に芽を吹いてきた植物(ソヨゴ、ヒイラギ、ヤブムラサキ、マンジュ、などなど)があります。伐採で倒されその隙間から芽吹いた木々が絡み合いそう簡単に取り除くことが出来ません。この部分の整備が進めば、次は雑木がうっそうと茂った部分に入ります。大変な作業で当分この作業になると思います。

 現地につくとハイキングツアーの団体さんですね。打ち合わせをされていました。今日はよく晴れて、仕事に絶好に日です。


 イチョウの落ち葉を皆さんに見せました。イチョウには雌雄があり、その見分け方に葉の形で見分ける俗説があります。と言い葉をよく見るとズボンとスカートに見えませんか、割れがが入っているのがズボンで♂で、割れがないのがスカートで♀と話しました。 しかしその話は、俗説で確実に判断できるものではありません。

 参考までにリンク(イチョウの雌雄を葉で見分ける : 好奇心の植物観察)を見て下さい。
 

この画像で判るでしょうか、倒された樹木(樹木は倒されただけで枝が付いています。)その隙間から新しい木々(ソヨゴなどの雑木)が生えて、引っ張ても動きません。

拡大画像

この台場クヌギを見てもわかるでしょう。台場に切って新芽が出来てその枝が幹のように太っていますね。放置されてからの年月が偲ばれます。

上記の画像の根元部分を拡大しました。

基地から妙見山の斜面を取りました。紅葉はどうでしょうか?葉が落ちている木があります。









 





2025年11月16日(日) 例会

 参加者 9名(会員8名、川西市から1名)


 今日は川西市都市政策課から私たちん活動を取材にお見えになりました。特別な事は何もなしで日頃の私たちの活動をそのまま見て頂きました。

 今日に予定は植樹予定地の整備になっており、口滝谷の台場クヌギ放置林へ向かいました。台場クヌギは、今も元気に育っていますが、谷にかけて雑木が茂ってきており、伐採整備をしてクヌギを植樹する予定になっております。この場所は伐採された雑木もそのまま放置されており、その処分も必要です。

 植樹予定地は昔は台場クヌギ林のあったところです。下記アドレスから引用しました。(https://web.pref.hyogo.lg.jp/hnk02/documents/satoyama.pdf

 黒川地区の台場クヌギ林の分布図

活動地の部分を拡大しました。


 活動地まで運搬車が入れます。これだけでも作業が楽になりますね。

 立派な台場クヌギが並んでいますが、左側は以前に雑木を伐採されそのまま放置されたままです。その整備をして植樹地を確保

ここからは、川西市役所さんから私たちの活動を取材に来られた方から画像を頂きました。早速右手の法面に伐採された木がありますので、チェンソーですこし小割にして下におろします。
 台場クヌギは以前に切られた位置は低く、近年に切られた位置は人間の背丈より少し高い位置で切られていますね。鹿の食害で切る位置を上げたのでしょう。










最後に全員そろって記念撮影。


2025年11月 5日(水)臨時 「里山体験学習」

 参加者 96名(会員11名、教師5名、生徒81名)

   加茂小学校の「里山体験学習」を受け入れました。午前中は一庫ダムを見学して、午後から里山センターで木工クラフトを実施します。

 里山センターの中で木工クラフトの作品作りです。入る前に手前のテーブルに参考のための作品を展示しているので自分の作品を作るためのイメージづくりをして中に入ってもらいました


思い思いの材料を手に早速作品作りが始まりました。

前に置かれたテーブルに各自の出来上がった作品を展示しました。短時間のうちに次々作品をのせていきます。

オットー、これは団栗で作った「ミャクミャク」クンですね。先端を行ってますね。

なかなかの大作です。何でしょうか?

みんな作品を手に手にもってお別れの挨拶です。


2025年11月2日(日)例会

 参加者 4名

 各地(各自治体)で秋のイベント(文化祭など)があるので欠席者が多くなったのかな。ごく少数の参加者で実施。5日の実施予定の加茂小の「里山体験学習」で利用する木工クラフトの材料準備を手分けして作りました。

 いつも妙見口駅からクラブの基地(旧黒川駅)まで歩きますが、途中に看板が立っていますので撮りましたので掲載します。

看板の場の場所


里山の台場クヌギ林と照葉樹林(コジイ)がセットで見られると声明されています。

これは基地の手前の駐車場にこんなものが建っていました。

木の丸太(太い枝か幹直径10㎝程度まで)を卓上丸鋸で輪切りにします。(約300枚出来たかな?)

細い木の枝や竹を長さ10㎝程度にカット

途中での成果

おまけ(倉庫の壁にカマキリが!もうすぐおさらばですから記念写真?)
















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