参加者 14名(会員9名、人博 2名 阪神農林3名)
植生調査
過去3回(2016・2017・2018年)実施後3年ぶりの調査です。調査地はA地区の鹿のネット内とネットの外各1㎡くぎりの5箇所計10カ所と同様にB地区の指定地(A地区同様10箇所)
大塩のイヌザクラ(静の桜)天然記念物になっています。是非長生きをして欲しい)
一方、柵外については不嗜好性植物など一部の植物については被度を大幅に増やしているものの、植被率・総被度は柵内に比べ低く、群落高も低い。特に木本種の被度は低いままであり、夏緑二次林への遷移の兆しは感じられない。種数については微増傾向ではあるが、植被率・総被度の向上には寄与しておらず種数の安定的な増加の見込みは低いと思われる。シカの被食圧が現状のまま推移するならば、今後も夏緑二次林への遷移は期待できない状況にあると考えられる。
今年度は前回から3年目です。今回の調査を分析して次回調査をどのような目的で実施するか基本点をしっかり整理して実行の有無を見極めたい。
ウリハダカエデ植樹結果調査
2020年11月にウリハダカエデの苗木を山引き(鹿ネットの側に親木が有りその木からネット内に落ちて若木が育っていますその苗木を利用)で5パターン各5本(余分に10本あります)を植樹しました。1年後の食害結果を見ます。
これはいかに費用を掛けずウリハダカエデを育成するかのテストです。(ウリハダカエデは細かく地表に根を張るので、土壌流出を防ぐ。葉を食べれれても次々再生して強い。等の利点を活かして、いろんなパターンでガードをしています。)
ガードの種類(下記の通りセットをしたものを樹高の伸びと食害を調べる)
1)無処理(そのまま植樹)5本の平均樹高116.6㎝
2)曲げわっぱテープ(竹を曲げて青色のテープを巻く)10本の平均樹高113.0㎝
3)くわんたい(九州のネット業者作成ビニールのカバーに被覆針金。最初はぺったんこですが枝が張ると自然に膨らむ)5本の平均樹高134.6㎝
4)サプリガード(支柱を立ててビニールのネットを丸めて張る)5本の平均樹高293.0㎝
5)綿帽子ガード(支柱にネットを被せ苗木が大きくなるにつれて、帽子を被せたようにしているので上にネットも上がる)5本の平均樹高109.0㎝