菅さん提供
シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅 落葉低木 ツツジ科) 花
花期4月 果期9~11月
桜の季節が終わると街中の公園などいたるところで待ってましたとばかりにつつじが咲き誇ります。よく目にするのはヒラドツツジと呼ばれるもので多くの品種があり、花の色も赤、ピンク、紫、白と多彩です。花の直径も8cmを超える大輪系で見ごたえがあります。
この時期山に入るとコバノミツバツツジやヤマツツジが出迎えてくれます。これらの花もヒラドツツジには及ばずとも5㎝ほどにはなります。そのようなつつじのイメージを覆す小型のつつじもいくつかあるようですがシロバナウンゼンツツジもその一つで、花の直径は1.5cm位で指先でつまめるほどしかありません。花が小さければ葉も小さく、長さで1㎝内外、幅は3~6ミリ程度とツゲやイヌツゲの葉よりも小さく感じられます。
シロバナウンゼンツツジは淡紅紫色や白の小さな花を咲かせるウンゼンツツジの変種とされ、上部の花びらの内側にチャームポイントのように紅色の斑点が見られます。この斑点は蜜標と呼ばれるもので、蜂や蝶などが蜜を求めて花にやってきたときに蜜のありかへ誘導する役割があるとされ、つつじ類意外にもすみれなどにも見られます。
シロバナウンゼンツツジは自生地が限られていて、本州の近畿西部から中国地方、四国北部の瀬戸内海沿岸地域を中心に分布するとされ、その中でも川西市の「虫生(むしゅう)の森」は貴重な群生地で市指定の天然記念物となっています。ここでは毎年4月下旬頃に見頃を迎え、期間限定で一般公開されます。雑木林の林床に樹冠いっぱいに可愛い花を咲かせた姿は小さくとも見ごたえ十分です。シロバナと名づけられてはいますが、中に淡いピンクの花をつけた個体も見られます。花をよく観察すると雌しべの先端が赤くなっているものがあり、これもチャームポイントの一つですね。

